フィギュアスケート女子で北京五輪団体金メダルのカミラ・ワリエワ(16=ロシア)のドーピング問題を巡り、ロシアメディアから疑問の声が聞かれている。

 ワリエワは昨年12月に禁止薬物のトリメタジジンが検出されていたことが北京五輪期間中に発覚。現在は暫定成績とした上で調査を進めている。そんな中、スポーツ仲裁裁判所(CAS)は14日、世界反ドーピング防止機構(WADA)が「ワリエワの4年間の出場停止」「北京五輪団体金メダルのはく奪」などを求めると発表。しかし、同国メディア「スポーツ・エクスプレス」は「WADAが北京五輪でのワリエワの成績の取り消しを要求したが、これは最も残酷な罰である」との見出しで批判した。

 その理由について、同メディアは「CASの仲裁では、明確な判断が下されることはほとんどないのが実情だ。その判決は、常に妥協があるものだ」と指摘。続けて「ワリエワの場合は、団体での五輪金メダルがかかっているという政治的な要素もある。ロシアの金メダルがはく奪されれば、米国が金メダルとなる。そしてもちろん、そのような状況では、WADAは米国人の利益を最後まで守るんだということを示そうとするだろう」と報じた。

 そして、最後には「ワリエワたちは、早急にまともな弁護士を雇い、ヒアリングの準備をしっかりする必要がある。CASはロシアから北京五輪の金メダルを奪うべきと話している。これは私たちスポーツ界全体にとって、とてもつらいテーマとなるだろう」と提言。複雑な問題であるだけに、各方面の関係者が神経をとがらせているようだ。