〝残像〟を解消できるか――。大相撲九州場所初日(13日、福岡国際センター)、元大関の幕下朝乃山(28=高砂)が幕下大成龍(29=木瀬)を寄り切って白星発進。取組後は「自分の体が硬かった。緊張で硬かったと思いますので、もっとリラックスしていきたいですね」と反省を交えて振り返った。

 コロナ対策の規則違反による6場所連続出場停止処分を経て、7月の名古屋場所で三段目優勝。9月の秋場所は東幕下15枚目で6勝1敗に終わり、再十両は持ち越しとなった。それでも「先場所はあの1敗があったからこそ、これからの自分の相撲人生につながると思いますし、将来はあの1敗があったからこそと言いたいですし、あの1敗で九州場所まで稽古に励んできました」と前を向いて体を仕上げてきた。

 一方、この日は初日ならでは緊張感とともに「先場所の負けた相撲が(頭に)残ってて、ちょっと硬くなったかなという思いもあります」と冷静に自己分析。「今場所で決めるという気持ちもあるんですけど、そういうことを考えたら硬くなりますので」と、余計なことは考えずに土俵に上がることを心がけている。

 東幕下4枚目で臨む元大関は「先場所と番付では今場所のほうが上位ですので、周りのみんな強いですし、元関取経験者もたくさんいますので、しっかり一日一番気を引き締めて自分の相撲を取りきりたいと思います」。平常心を貫き、今場所で関取復帰を決めるつもりだ。