大相撲九州場所(福岡国際センター)は13日に初日を迎える。今場所は先月18日に両ヒザを手術した横綱照ノ富士(30=伊勢ヶ浜)が休場。貴景勝(26=常盤山)と正代(31=時津風)の2大関を筆頭に役力士の奮起が求められるが、V候補の〝本命〟は不在だ。
貴景勝は7月の名古屋場所で11勝(4敗)、9月の秋場所で10勝(5敗)を挙げるなど、不振が続く大関陣の中で気を吐きながらも2020年11月場所を最後に優勝から遠ざかる。また、正代は3月の春場所から4場所連続で5日目までに4敗(1勝)。苦手とする序盤戦を克服できず、自身5度目のカド番を迎える。
三役力士は豊富で1974年秋場所以来48年ぶりの3関脇4小結。先場所11勝(4敗)で大関取りの起点とした関脇若隆景(27=荒汐)は年間最多勝でトップの49勝をマークしている。ただ、伊勢ヶ浜審判部長(元横綱旭富士)は「強いという感覚的なものはあまり伝わってきてない」と話し、先場所V力士の小結玉鷲(37=片男波)についても「いいときと良くないときがはっきりしている」とやや厳しい評価だった。
そうした中、芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「大関にも頑張ってもらいたいが、三役以下で25歳前後の若手に頑張ってもらいたい」と、次世代の横綱、大関候補に注目。若隆景に加えて関脇豊昇龍(23=立浪)、小結霧馬山(26=陸奥)、幕内琴ノ若(24=佐渡ヶ嶽)が序盤戦から白星を積み上げれば、V争いをリードする展開になるかもしれない。
一方、今年5場所はいずれも優勝力士が異なり、さらに2場所連続で平幕が賜杯を手にしている。三役経験者を含めて誰が〝ダークホース〟になってもおかしくない。一年納めの場所は白熱した一番が続きそうだ。











