スタートダッシュで再び賜杯を狙う。大相撲九州場所(福岡国際センター)初日を翌日に控えた12日、小結大栄翔(29=追手風)が福岡市内の追手風部屋で最終調整。相撲は取らず、基礎運動や立ち合いの確認で汗を流した。
前日まで部屋の関取衆と1日25番程度取って「立ち合いに集中すること、その後の攻めを厳しく土俵際までやること」に重点を置いてきた。また、同部屋の翔猿が新小結昇進を決めたことが発奮材料になっているようで「本当にうれしいことですし、真面目に稽古して実力が上がってきたのを見てたので、自分ももっとやらないとなと思いますね」
初日は大関貴景勝(常盤山)と対戦する。同じ押し相撲の相手に6連敗中と苦戦しているが「本当に気合入りますし、初日なのでこれでいい流れになるかもしれない。思いきって行きたい」と力を込める。劣勢にならないためにも「立ち合いで当たり負けたらダメなので、立ち合いでしっかり踏み込んで当たり勝つことと、先に先に攻めること」と自らに言い聞かせるように語った。
5月の夏場所は横綱照ノ富士(伊勢ヶ浜)を破って白星スタートを切ると、勢いそのまま11勝を挙げた。「初日勝つことで気持ちとかも全然変わってくるので初日は大切」。今年は5場所でいずれも優勝力士が異なり、今場所もV候補の〝本命〟は不在。昨年初場所で賜杯を抱いた自身にもチャンスがあるだけに「もちろん、自分も優勝目指して臨みます」と歓喜の瞬間を狙っている。
10日に29歳の誕生日を迎えた大栄翔は九州名物「地鶏のたたき」などに舌鼓を打ち、英気を養った。「来年のためにも今年の締めという意味でもいい結果で追われることが一番」。一年納めの場所で主役になるつもりだ。












