何事もプラスに受け止める――。大相撲九州場所(13日初日、福岡国際センター)を控えた11日、関脇御嶽海(29=出羽海)が福岡・新宮町の宿舎で稽古を行い、幕下と14番取って調整。5月の夏場所で痛めた右肩の不安を感じさせることなく「(状態は)大丈夫ですね、稽古場では。しっかり後は使うだけですね」と順調な仕上がりぶりをアピールした。
今年は喜びも悔しさも味わった。1月の初場所で3度目の優勝を果たし、大関昇進をたぐり寄せたが、2度のコロナ感染や右肩の負傷などに悩まされ、9月の秋場所で負け越して早くも陥落。ジェットコースターのような月日を過ごしたが「良いときもあれば悪いときもある。人生は面白いなって、楽しんでますけどね。つらくて相撲取っているわけじゃないので。ウジウジしてても得るものないから」と前向きだ。
過去の成功体験が発奮材料になっている。白星を挙げた取組の映像を見返し「やっぱり見ることによって高まりますし、勝っている自分はやっぱりかっこいい。前のいい姿を見て気持ちを高ぶらせて稽古に臨んでいます」。また、当時を振り返ることについて「成長するには考えないといけない。だから過去のものを見て考えるというのもありますし。負けて得るものはない、勝って得るものしかないと思っているので」と力説した。
12月には30歳の誕生日を迎える。年齢との向き合い方は「若くないと思って相撲取るのが大事だと思います。若い気持ちでという人が多いと思うんですけど、明らかに体型、体つき、動き全部違いますから」と、意外にも〝年相応〟をテーマにしているという。ただ、老け込むつもりはなく、むしろ今場所は「みなさんが思っている成績が取れるんじゃないか」と自信をのぞかせる。
10勝で大関復帰となるが、数字を意識するつもりはない。一年納めの場所は自然体で臨み、最高の形で三十路&新年を迎えるつもりだ。











