FA権を行使せずチーム残留を決めた阪神・岩貞祐太投手(31)が10日、鳴尾浜の二軍施設で自主練習を行った。「すっきりというか通常(笑い)。やっと普段通り」と同僚らから改めて残留を歓迎された。

 新たに3年3億円(金額は推定)の複数年契約を結んだ左腕はこの日、オフのプランも披露。今季は中継ぎで自己最多の53試合、防御率2・57、11ホールドの好成績をマーク。その源となったのが、昨オフの元ソフトバンク・馬原孝浩氏のもとでの自主トレーニングだ。

 母校、熊本・必由館高の先輩で柔道整復師と鍼灸師の国家資格を持つ同氏と二人三脚で筋肉の出力、持久力向上をはかり、シーズンの好パフォーマンスにつなげただけに「今年も、行きます」とさらなる強化に励む予定という。

「今まで自分が力を出した分だけ、力んだ分だけ、ボールに力が伝わるものと思っていたのが、自然と筋力でボールに力に伝わるようになった。筋力が付いた分フォームを意識しながら7、8割で投げても、今までにない出力で投げれている」(岩貞)。

 見た目に厚みを増した体は、シーズン中も計画的にウエートトレーニングを積み重ねてきた成果でもある。岩貞は「万全(のコンディション)で行くのは去年の時点で『不可能』ということに気づいたので。ウエートも体のハリも毎週、くるものだというのを覚悟して、やっていた。だから下半身バリバリでマウンド上がったときもありましたし、上半身筋肉痛のときも毎週毎週、筋肉痛があるなかでやっていました」と振り返る。

 筋力の増したボディーから繰り出す直球はそんな〝7・8割〟の意識でも威力を失うことなく、逆に次々と自己最速を塗り替え、9月には154キロを計測。「投げるための筋トレ。間違った鍛え方にならないように慎重に、出力アップのためにやっていきたい」と今オフもさらなる〝剛腕化〟に励む。