来季はさらなる飛躍を見せる。広島・上本崇司内野手(32)はプロ10年目の今季、自己最多を大幅に上回る94試合に出場。規定打席には到達していないが、打率3割7厘、2本塁打、18打点はいずれもキャリアハイの数字だ。

 今季は内野なら二塁、遊撃、三塁、外野は42試合に先発出場した中堅だけでなく両翼も守り、ユーティリティープレーヤーとしてチームを助けた。ただ、上本は「レギュラーほど(試合に)出ていないので」と満足はしていない。

 これまでもずっと、オフからレギュラーとして出場するための準備はしていたものの「自分の体じゃない感じ」と表現するほど疲労を感じたという。とりわけ複数ポジションを守ったことによる疲労が「間違いなくあった」と上本は話す。

 それでも来季も内外野どこでも守る決意でいるという。「それが僕の強みなので(疲れのことは)言ってられない」と言い切る。そのために「初めてなので、すべてが違った」という今季の経験を来季は存分に生かしていくつもりだ。

 今季途中に米大リーグから秋山が加入するなど、激しいポジション争いもあった。それでもこれまでの最多だった63試合の昨年を、31も上回る94試合に出場。チームへの貢献度も高かった。「(今年は)100試合はいきたかった」という上本は、再びキャリアハイを更新すべく着々と準備を進めている。