全日本プロレスのヨシタツ(45)が、天国の師匠にベルトをささげた。アジアタッグ選手権(30日、東京・新木場1stRING)は、挑戦者のヨシタツ、TAJIRI(52)組が佐藤光留&田村男児を破り、第115代王者に輝いた。
佐藤を相手に蹴りとサブミッションで対抗したヨシタツだったが、2人がかりの攻撃で苦しい展開を強いられた。だが、デスバレーボムを狙う田村の隙を突き、パートナーのTAJIRIがグリーンミストを発射。すぐにヨシタツがヨシタツ幻想(変型肩固め)で捕らえ、ギブアップを奪った。
特別な思いを持って臨んだタイトル戦だった。これがプロレス人生で10個目のベルトとなったヨシタツは「力道山先生、(ジャイアント)馬場さん、(アントニオ)猪木会長が巻いていたベルトだから。俺は通夜も葬儀も参列できなかったけど、猪木会長が巻いたベルトを巻くことで弔意を表すというか、そういう意味合いもあったのでどうしても勝ちたかった」と神妙に語った。
1日に死去した猪木さんは、日本プロレス時代の1967年5月に吉村道明とのコンビでアジアタッグを初戴冠。その後も大木金太郎、吉村とのコンビで計4度の戴冠を果たした。
2002年に新日本プロレスに入門したヨシタツがデビュー前、米ロサンゼルス道場での修行中に直接指導を受けたのが猪木さんだった。リング上で手取り足取りプロレスのいろはを学び、猪木さんが2つ持っていたマンションの一つに住まわせてもらった。
「俺が猪木信者になったのは新日本に入ってからなんです。それまで俺の中で昔の人で、リアルタイムで見てないので。長州力さん、グレート・ムタに憧れてプロレス界に入って、新日本で身近に接するようになってお話を聞いて、そこから猪木信者になったんです」
なお、次期挑戦者にはイザナギ&ブラックめんそーれが名乗りを上げ、初防衛戦での激突が決定的となった。












