ゴジラが故郷に〝凱旋〟した。ヤンキース、巨人などで活躍した松井秀喜氏が15日、自身主宰のNPO法人「松井55ベースボールファウンデーション」主催の野球教室を母校である金沢市・星稜高校野球場で開催した。

 コロナ禍の状況もあって日本では4年ぶり、石川県内での開催は6年ぶりとなった。高校以来、30年ぶりに同球場でバットを握った松井氏はフリー打撃の実演で右翼フェンス越えの特大弾を披露。打席で万歳ポーズを見せると、応募の中で選ばれて参加した石川県内の小学生35人から大きな拍手を浴びた。

 松井氏は「ここに来たのが何年ぶりか分からないぐらい、かなり久しぶり。今日は自分自身感激しています」。

 また、同日午後からは星稜大学内で行われた「星稜高校・創立60周年記念同窓会」のトークイベントに登壇。集まった星稜高校野球部のOBや現部員を含む同校関係者の約1200人を前に自らの野球人生を振り返り、熱弁をふるった。

 終了後は報道陣の質問に応じ、今月1日に逝去したアントニオ猪木さんを悼む場面もあった。「小さい時にプロレスファンだった頃、猪木さんイコール不死身のイメージだった。寂しいなと思います。あれだけのスーパースターはそうたくさんいないですから」とコメント。

 2010年3月末のエンゼルス時代、松井氏はアリゾナ州テンピでのキャンプ地で猪木さんと初対面。その場で猪木さんから「いつか議員になったら、どうだと言われましたね」と当時の秘話を明かし、懐かしそうに笑みを見せながら「その約束は守れないですね…」とも続けた。

 それでも「寂しいと思います」と繰り返した松井氏の表情からは〝闘魂伝承〟を誓う意思表示がはっきりと伝わってきた。