パ・リーグのCSファイナルステージ第3戦が14日に京セラドーム大阪で行われ、シーズン2位のソフトバンクが同1位のオリックスに3―0で快勝。対戦成績を1勝3敗(アドバンテージ含む)とした。

 エース・千賀滉大(29)に託されたゲームだった。両足をつるアクシデントで7回途中に降板するまで、3安打無失点。前回登板から中5日、最速161キロをマークするなど序盤から気迫で相手を圧倒した。チームを勇気づける81球に「もう少し試合がある。少しでも力になれるように、もう少し頑張りたい」とケロっとした様子で腕をぶした。潮目を変えうる1勝に、藤本監督は第6戦を見越し「最後まで行ったら中(リリーフ)に入る予定」と明言した。

 崖っぷちのチームを救う熱投。今季の千賀は「影響力」を放ち続けたシーズンだった。海外FA権を取得した最速164キロ右腕には、この日もメジャー複数球団が視察。権利行使を宣言すれば、争奪戦は必至だ。夏前あたりから、登板試合には多数のメジャースカウトが集結。毎週のように「千賀詣で」が繰り広げられた。

 シーズン中には、チーム内でこんな声があったという。「ワンチャンあるかも」。千賀先発試合、メジャー球団のスカウトが大挙することを意識した選手同士の会話だった。目当ての選手を見に行って網にかかる他の選手がいる…のが、この世界。人知れず目をギラつかせていた仲間たちがいた。

 千賀がまた投げる、ということは――。千賀効果で〝世界に見つかった才能〟も、ひょっとするといるのかもしれない。ワクワクしながらのプレーが、また勝利に直結するはずだ。