ヤクルトのホセ・オスナ内野手(29)が強烈な〝先制パンチ〟でチームを勝利に導いた。12日のクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第1戦(神宮)で初回二死一、二塁から先制3ラン。相手先発・西勇の投じた内角球を左翼席へ叩き込み、タイガースの出ばなをくじいた。

 この一発が口火となり、6回にはサンタナの2ランも飛び出すなどチームは7―1で快勝した。試合後のヒーローインタビューに登壇したオスナは開口一番「チーム一丸となっての勝利。小川さんのピッチングがとても素晴らしかったし、とても気持ちいい」とコメント。この日、7回途中1失点と好投し、壇上で並んだ投のヒーロー・小川の好投をたたえた。

 チームを勢い付けた先制弾については「インコースの真っすぐが来たが、それが何とかホームランになって良かった。瞬間に確信したが、ちゃんとレフトが止まった時に『あ、これはやっと超えたな』と思った」と振り返った。最後は「明日からも全力で勝ちにいく」との言葉で締め、スタンドの燕党から万雷の拍手を浴びていた。