PGAツアーからサウジアラビア政府系資本による超高額賞金の新ツアー「LIV招待」へと移籍したキャディーが、待遇が大幅に改善された実態を証言した。

 米メディア「Audacy」は「LIVゴルフのキャディーが物議を醸すツアーについて絶賛している。ようやく『人間扱いしてくれる』と語った」と報じた。

 以前PGAツアーに在籍したキャディーは匿名を条件にかつての待遇がひどかったことや、LIVでは好待遇で迎えられた経緯を「ゴルフダイジェスト」に明かした。

「人生を変えるお金、より快適な宿泊施設、全体的によりフレンドリーな職場環境、移籍をしてから後悔していない」と指摘。その背景として同メディアは「PGAツアーのキャディーは長い間、報酬と全体的な待遇について不満を抱いてきた。2015年には集団訴訟が行われている。キャディーは訴訟に敗れたがPGAは医療保険の給付金を増やすことに同意した。それでも、PGAプレーヤーとキャディーは、ツアーが実際に彼らの仕事から生み出したもののほんの一部に過ぎないと感じている」と主張した。
 LIVではPGAツアーよりはるかに待遇が改善されたというわけだが、その一方でLIVに資金を提供するサウジアラビアには人権侵害の批判が根強い。

 だがそうした世論に対してこのキャディーは「そのような基準を守っていたらツアーや国に関係なく仕事を失う。私はLIVゴルフに資金を提供している国での人権侵害を認識している。だが私はこの結論に達した。どこの国で開催されたのか、どのクラブで開催されたのか、誰がスポンサーをしていたのかという理由でイベントに参加しなかったら仕事などできない」と持論を展開。そして「すべてのお金は汚れているんだ」と主張した。PGAツアーも中東や中国など人権問題に懸念のあるスポンサーから多額の資金が流れており、LIVと同じ穴のムジナというわけだ。

 裏方も巻き込んでLIVとPGAの論争が激化している。