負けない柔道を見せつけた。柔道の世界選手権初日(6日、タシケント)、男子60キロ級決勝は、高藤直寿(29=パーク24)がエンフタイワン・アリウンボルド(26=モンゴル)を下し、2018年大会以来4度目の優勝。山下泰裕(現全日本柔道連盟会長)らが持つ日本男子最多記録に並んだ。
「やることをやれば金メダルにたどり着く」。東京五輪以来となる国際大会でも、高藤は冷静だった。初戦の2回戦、3回戦は指導3の反則勝ちを収めると、準々決勝、準決勝も快勝。決勝は小内刈りで一本勝ちした。
有言実行の戦いぶりだった。東京五輪で激しい代表争いを繰り広げた永山竜樹(26=了徳寺大職)は、アジア選手権(8月)できっちり優勝。残り2年を切ったパリ五輪に向けて猛追するライバルの存在は、高藤自身が一番意識してきた。「世界選手権で勝って差を広げないとすぐに追い越されてしまう。しっかりと金メダルを取って、追いつけられないような差をつけたい」。万が一敗戦した場合、一気に流れが永山に傾く可能性もあったが、大事な大会で自らの存在感を十二分に発揮した。
かつて本紙のインタビューでは「2028年ロサンゼルス五輪までやりますよ。パリ五輪で金を取れたら、60キロ級で3連覇の野村(忠宏)さんの偉業に挑戦できるじゃないですか。スタートラインにやっと立てたので、ロスまでやりたいですね」と語っていた高藤。夢の3連覇へ、ここで立ち止まるつもりはさらさらない。












