女子プロレス「スターダム」のシングルリーグ戦「5★STAR GP」は1日の調布大会(東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)で優勝決定戦が行われ、ブルースターズ1位の〝お騒がせ女〟ジュリア(28)がレッドスターズ1位・中野たむとの死闘を制し、初優勝を飾った。
3カウントを確認したジュリアは、そのままリングに大の字になった。死力を尽くし、もはや起き上がる力も残っていない。隣に横たわる中野に拳を向け、静かに天を見つめた。2か月にわたる過酷なリーグ戦の記憶が鮮明によみがえっていた。
史上最多となる26人が出場した祭典。勝ち点15のブルースターズ首位で迎えたこの日の最終公式戦で「プロミネンス」の鈴季すず(20)と15分時間切れドローとなり、勝ち点16の首位をキープした。
優勝決定戦の相手は混戦のレッドスターズを勝ち抜いた中野。昨年3月3日の日本武道館大会では、ワンダー王座をかけた敗者髪切りマッチで敗れた因縁の相手だ。
この日も序盤から意地と意地が交錯した。中野のプランチャ、雪崩式タイガースープレックスと序盤から猛攻を浴びた。さらに場外花道を助走してからのランニングニーを食らい、あと一歩まで追い込まれた。
15分過ぎにはジュリアが岩石落としを放つと、中野もタイガースープレックスで応戦。それでもお互いにカウント1で返す。ダメージの蓄積で中野の動きが止まった瞬間を見逃さなかった。気力だけで立ち上がったジュリアは17分28秒、奥の手のノーザンライトボムで死闘を制した。
2019年11月のスターダム加入後、20年の「シンデレラ・トーナメント」、同年に獲得したワンダー王座に続くシングルの勲章。首の負傷で途中離脱した昨年大会の屈辱を晴らした。
優勝者に贈られる赤い王冠とマントを身に着けたジュリアは「応援してくれた諸君のおかげ。大事な仲間、ライバル、大切な人たちがいたおかげ。すずとシングルで戦えたこと、決勝でたむと会えたこと、感慨深いですね」と振り返った。
今後の目標は一つしかない。現在は朱里が持つ団体最高峰のワールド王座取りだ。「12月29日の両国国技館で年間最終興行があります。そのメインイベントで、試合がしたい。もちろん、その時の赤いベルトを持つチャンピオンに挑戦したいと思います」と堂々と表明した。
「ジュリアがスターダム、いや女子プロレス界の頂点に立ち、諸君に最高の景色を諸君にお見せしたいと思います」。お騒がせ女が再びマット界を席巻する。












