女子プロレス「スターダム」のシングルリーグ戦「5★STAR GP」最終公式戦(1日、調布)で、デスマッチ&ハードコアユニット「プロミネンス」の鈴季すず(20)が最後に意地を見せた。
ブルースターズ公式戦で因縁のジュリア(28)と激突。同じ勝ち点14の葉月が敗れていたため、勝てば勝ち点15で首位のジュリアを抜き、逆転でブロック突破が決まる状況だった。
先にリングに上がった鈴季は泣いていた。さまざまな思いが交錯していた。アイスリボン時代の姉貴分だったジュリアが2019年11月にスターダムに移籍。後を追うように同じリングに上がり、ついに実現した一騎打ちだったからだ。
ジュリアも涙を流し、決戦のゴングを迎えた。感傷を振り払うように鈴季は左右の張り手を見舞うと、髪をつかんで投げ飛ばす。
その気持ちに応えるようにジュリアもジャーマン2連発を食らってもムクリと起き上がり、会場中に「ゴツン」と鈍い音が響き渡る頭突きを放った。
10分過ぎにはジュリアの変型羽根折り固めにつかまり、テーピングが巻かれた鈴季の右肩は悲鳴を上げた。それでも40秒以上耐え抜き、ロープエスケープ。再度ジャーマンを放つが、3カウントは奪えない。両雄が力を使い果たしたところで、15分時間切れドローを告げるゴングが鳴らされた。
試合後、ジュリアから抱きしめられた鈴季は握手を拒否。指を立てて再戦を誓い合った。
この結果、ジュリアが勝ち点16としブロック突破が決定。勝ち点15の鈴季はあと一歩が及ばなかった。だが、新型コロナウイルス陽性判定のため出遅れながらも過密日程を乗り切り、最後まで優勝戦線に残った収穫は大きかった。
「ジュリアをぶっ潰すためにこのリングに上がったけど、あいつが背負ってきた3年間、スターダムにいた3年間はでけえもんだと改めて思ったよ。勝ちも負けも関係ねえ、ただ、3年間の思いをジュリアに伝えたかった。ちょっとは伝わったかな?」と笑みを浮かべた。
その上で「まだまだ鈴季すずは終わらねえ。ジュリアの最強のライバルでいられるように、まだまだスターダムを引っかき回してやる」と予告し、満足そうな表情でバックステージを後にした。












