1日に79歳で死去したプロレス界のスーパースター、アントニオ猪木さん(本名猪木寛至)の実弟・啓介さん(74)が最期の様子を明かした。

 猪木さんの亡くなった自宅前で報道陣の取材に応じた啓介さんによれば、前夜に眠って朝に息を引き取ったという。「苦しまずに逝ったと思います」と語った。

 啓介さんは「昨日の夜呼ばれて、部屋に来いと。ドアを閉めろと。話をするのかと思ったんですが、口は動いていたんですが、何を言っているのか分からなかったですね。40分くらい一緒に部屋にいて」と、前夜の様子を明かした。

 9月30日の時点では元気な様子だったといい「そのまま寝て、また今日元気になるかなと思ってたんですが…」と沈痛な表情を浮かべた。

「素晴らしい兄貴でしたよ。いろいろなことを勉強させてもらいました。ブラジルの事業や発電機の事業も携わらせてもらって、兄貴には本当に感謝しています」。〝燃える闘魂〟として日本国民に元気を与え続けた兄への敬意を口にしていた。