心不全のため1日に79歳で死去したアントニオ猪木さん(本名猪木寛至)の〝最後の雄姿〟を撮影したプロレスラーの「KENSO(ケンゾー)」こと鈴木健三氏(48)が、師匠を追悼した。
「会長(猪木さん)には、ゆっくりしてほしいですね。これで痛みから逃れられたのかなとほっとしている部分があります」
共同テレビプロデューサーの健三氏は、猪木さんが難病「全身性トランスサイレチンアミロイドーシス」で闘病する姿を密着取材。ドキュメンタリー番組「燃える闘魂 ラストスタンド~アントニオ猪木 病床からのメッセージ~」はNHK放送とNHK―BSプレミアムで放送され、大きな反響を呼んだ。
「2年間、密着させていただき、心臓が20%しか稼働していないのに無理をして付き合っていただきました。撮影している時はしゃきっとしていたが、そうではない時はゼエゼエして言葉を振り絞っていた。僕はかっこいいアントニオ猪木しか出したくなかったし、毎回無理をしてかっこいいアントニオ猪木として素晴らしい言葉を残してくれた。感謝しかないです」と振り返る。
番組を制作するにあたり、健三氏は猪木さんに手紙を書いた。「僕みたいな中途半端なレスラーが撮影することはおこがましい。ふさわしい人間ではない」と思っていたからだ。
だが、猪木さんは「ニューヨークで会ったよね」と声をかけてくれたそうで、健三氏は「あれで払拭された。気にせず胸に入って来いという優しさを感じました」と感謝の言葉を述べる。
今年の7月まで健三氏は猪木さんを撮り続けていたという。「低空飛行だったけど、元気というか、しっかり生きているなという感じでした」とし、哀悼の意を表した。












