今季限りで引退する中日・福留孝介外野手(45)の引退セレモニーが23日の巨人戦(バンテリン)後に行われ、涙をこらえ切れなかった。

 試合では9回から慣れ親しんだ右翼の守備に就き、9回一死で迎えた現役最後の打席は二飛。ヘルメットを掲げると3万5669人の大観衆から大きな拍手が沸き起こった。ベンチ前では立浪監督と抱き合うシーンもあった。

 試合後は引退セレモニーで巨人・原監督から花束を贈られると、その後、大型ビジョンにPL学園の恩師・中村順司氏、阪神で同僚だった藤川球児氏、鳥谷敬氏、今季限りで引退する糸井嘉男外野手らのビデオメッセージが次々と流れた。

 その後、立浪監督、荒木コーチ、大野雄、大島、岡林から花束が贈られると、目から涙があふれだした。引退あいさつでは「2年前、このドラゴンズに帰ってきて、もう一度このユニホームを着てプレーできたこと、自分の野球人生がスタートしたこの場所でファンの声援に包まれてユニホームを脱げる。本当に幸せ者です」と声を震わせた。

 ナインからの胴上げでは背番号と同じ9回も宙を舞うと、グラウンドを1周してファンに最後の別れのあいさつをした。

 左ふくらはぎを痛めており、満身創痍の体でプレー。「故障もなく、もっと元気だったらなあと。自分でも唯一、24年間で後悔したことになる。今回、ケガをして全力でできなかったが、やっぱり万全の状態で出たかった。でも今できる現状で目いっぱいやらせてもらったんで満足です」とすがすがしい顔で話した。

 涙について「泣くまいと思っていたけど、最後、打席が終わったり、周りの方に、言っていただくと、やっぱり我慢できなかった」と明かした。