西武・内海哲也投手(40)が19日の楽天戦(ベルーナ)で引退試合に臨み、19年間のプロ生活にピリオドを打った。

 わずか5球にプロ19年の感謝を込めたラスト登板だった。この日の先発投手としてマウンドに上がった内海は、楽天の1番・山崎をカウント2―2からの5球目、139キロ直球で二ゴロに打ち取った。

 降板後、内海は「緊張とこの異様な雰囲気の中で、変化球がストライクゾーンに行く気がしなかった。打たれてもいいから直球で勝負したかった」と捕手のサインに首を振り、全球直球勝負を選んだ理由を語った。

 引退会見では「4年間もやらせてもらった。ライオンズには『もっと早く辞めなさい』と言われてもおかしくなかった。自分が(引退を)決めるまでやらせていただいて、感謝しかありません」と声を震わせた。

 2018年オフに巨人へFA移籍した炭谷(現楽天)の人的補償で西武に移籍。渡辺GMは「FAの人的補償で内海選手の名前があった時にすぐに『この選手』ということで(決めていた)。彼の野球に対する姿勢、準備の大切さ。この選手なら若い選手にとって勉強になると思った。内海選手を選択して間違いじゃなかった」と、改めて敬意を表した。

 実は当時の人的補償ではもう一人、チームにとっては先発の即戦力候補にもなり得る右の中継ぎ投手が巨人側のリストから外れていた。

 しかし、エース・菊池雄星がメジャー移籍していたタイミングもあり、現場の辻監督がどうしても実績のある左の先発が欲しかったこと、内海の人間的付加価値を加味してこの〝二択〟は決着した。

「心残りはライオンズで活躍できなかったこと。それに尽きます」と後悔を語った背番号27だったが、期待通りの手本になってくれたことに球団側は感謝していた。