不振にあえぐ日本の10番はカタールW杯メンバーに必要なのか――。日本サッカー協会は15日、W杯へ向け最終選考の場となるドイツ遠征の米国戦(23日)とエクアドル戦(27日)に臨む森保ジャパンのメンバー30人を発表した。新天地の不調で批判が吹き荒れるMF南野拓実(27=モナコ)も選出。元日本代表FW武田修宏氏(55=本紙評論家)は、森保一監督(54)の〝真意〟をズバリ指摘した。
南野は森保ジャパンのメンバーに入ったが、それにふさわしいのか疑問符がつくような状況がモナコでは続いている。
デビュー戦となった8月9日の欧州チャンピオンズリーグ(CL)予選PSVアイントホーフェン(オランダ)戦、リーグ戦初出場の同20日のRCランス戦と散々なプレー内容で戦犯となり、フランスメディア「シャランジュ」に「必要なレベルを下回っている」と糾弾されるなど非難の的になった。
汚名返上を期した絶対王者パリ・サンジェルマンとの同28日の試合でも凡ミスを連発し、続く同31日のトロワ戦でも精彩を欠いた。有力紙「レキップ」では最低評価が定番となりつつあり「モナコの苦境を象徴するような存在」とすっかり見放されている。
ついに直近のリーグ戦では2試合連続で出番なし。序列の低下は必至で崖っぷちに追い込まれている。ファンやサポーターの間からW杯メンバー入りに疑問の声が噴出する中でも森保監督は今回招集に踏み切ったが、その真意はどこにあるのか。指揮官の盟友でもある武田氏はこう代弁する。
「南野は実績のある選手。MF三笘薫(ブライトン)もいるが、経験が浅いし、南野はある程度計算できる。ポイチ(森保監督)は経験のある南野を信頼しているし、リスペクトもあると思う。クラブでちょっと試合に出ていないからといって外すとはならない」
そこまで南野を重用する理由は「以前にポイチも話していたが、サッカー以外のタフな環境、プレッシャーの中で堂々とやっている。そういった中で経験を積んでいる選手は信頼を勝ち取っている」と指摘。世界最高峰の強豪リバプールで過ごした南野の経験は代表チームにとって有形無形の財産になると見込んでおり、一時の批判で評価が損なわれることはないわけだ。
そうした点を踏まえて武田氏は「実際のコンディションを見たいだろうし、試合に使ってみて再確認するのではないか」と予想。南野は指揮官の信頼に応えられるか。今回の2試合が復調のキッカケになればいいが…。











