来季に向けて新たな課題が見えてきたようだ。日本ハムは8月31日の西武戦(ベルーナ)を4―2で制して8月を8勝13敗3分で終えた。新庄剛志監督(50)のもと「勝敗度外視」で選手育成方針を貫くチームにとって、もはや勝ち負けの数字は重要ではない。だが、ここにきて気がかりなのが失策数の急増だ。
シーズン序盤の5月末までは鉄壁な守りで投手陣を援護。計24失策で勝利をもぎ取ってきた。だが、その後は6月と7月に月間16失策と守備がほころび始め、8月にいたっては最後の最後に清宮と石井の失策が加わり、月間21失策と初めて〝大台〟を超えてしまった。チーム77失策は75個で並んでいた西武を抜いて12球団ワーストに。試合後の取材対応で失策に話題が及ぶと、ビッグボスは堰(せき)を切ったように話し始めた。
「エラーが多いとピッチャーはガクンとくるしね。ま、でもこれも経験させてやっていくしかない…としか言いようがない。練習どうこうじゃないと思うんですけどね。精神的な力みが出るというか。(打球が)『来た』っていうふうに守っているのか、『こっち飛んで来い』って守っているのか。守備の得意な選手というのは全部俺のところに飛んで来いっていう気持ちになっていると思うし」
ビッグボスは春季キャンプ当初から守備に関しては厳しく指導。不用意なミスをなくすだけでなく、守備位置やシフトなどを選手に理解させ守備の重要性を説いてきた。その理由は単純かつ明快だ。来季以降に「守り勝つ野球」でチームの浮上を狙っているからに他ならない。だが、試合を重ねれば重ねるほど失策数が増えているのだから、忸怩(じくじ)たる思いはあるだろう。
もちろん放置していい問題ではなく、新庄監督は「ただボールを捕るというのじゃなく、工夫はやっていかないといけないかなと思いますね」と言う。新球場での巻き返しに向けて課題山積だ。












