近鉄バファローズ最後の球団代表・足高圭亮(あしたか・けいすけ)氏が病気のため亡くなった。69歳。近鉄で球団本部長、球団代表を歴任。野茂英雄のメジャー移籍の際には窓口となり、調整に奔走した。オリックスと近鉄の合併後は近鉄本社の関連会社の役員などを務めたが、現在は退職していた。元近鉄番記者で本紙コラムニスト・楊枝秀基氏が悼んだ。

 足高さんは近鉄元監督・梨田昌孝さんと公私ともに絆の厚い盟友だった。近鉄消滅から18年となる今年も「今でも思うけど、あん時に『どないかならんかったんかな』と思うわなあ」と話すほど、バファローズに愛着を持っていた一人だ。

 私事だが足高さんは大学の大先輩にもあたる。20歳年上で、在学中に面識はなかったが近鉄担当記者時代、その後も現在にかけて非常にかわいがってもらった。

 私がデイリースポーツを退社し、独立した時には「フリーになって会社の後ろ盾がなくなったからって小さくならんでええ。近鉄の取材の時はあんなけ厚かましかったくせに、そのままのスタイルでいかんかいな。困ったら助けたるから」とエールを送ってくれた。

 飲食店をオープンした際にも、梨田監督、当時の取材陣とともに来店してくれた。「苦しいときはいつでも言えよ。何人かすぐに送り込んだるからな」と心強い言葉を掛けてくれた。

 2年後、近鉄消滅20年となる2024年の企画として、インタビューを受けてもらえないかと打診もしていた。「お前が言うんやったらやったるから。言うてこいよ」と快い返事をいただいていた。

 近年は「坂口(ヤクルト)がNPBで最後の近鉄の選手。ええこと書いたってくれよ」と、よく言われた。近鉄バファローズを心から愛し続けた最後の球団代表。足高さん、ありがとうございました。合掌。