柔道男子60キロ級で東京五輪金メダルの高藤直寿(29=パーク24)が、逆襲に燃えている。

 世界選手権(10月、タシケント)まで2か月。3大会ぶり4度目の制覇を狙う高藤は、自らの現状を冷静に分析した。「正直、五輪のパフォーマンスを『今、やれ』と言われても無理。3年間かけてもう1回つくりあげて、やっていこうと思っている」

 その上で、2024年パリ五輪に向けて何かを変えるというよりも「今は何があっても勝ちたいという気持ちを忘れないようにやっている。〝ここを変えた〟とかは後からついてくるものだと思うし、とにかく世界選手権を勝つことだけを考えている」と力を込めた。

 4月の全日本選抜体重別選手権でのV逸が、金メダリストに再び火をつけた。万全なコンディションではなかったが「負けたという事実が悔しくて。五輪チャンピオンとして負けは許されない」ときっぱり。

 さらに「いざ試合して負けたり、いろいろ悔しい思いしていくうちに、もっとどん欲にならないと勝てないなと思った。もっと勝ちにこだわって練習量もしっかり増やしていかないと。東京(五輪)に出たよりももっと厳しい稽古、トレーニングが必要」と自身に言い聞かせるように語った。

「絶対に勝たないといけない」と高藤。「しっかり勝たないと、その後どうするかを考える時期になってくると思うので、とにかく勝って次につなげられたら」と結果にこだわるつもりだ。

 1日は宮崎・延岡市で代表合宿を公開。五輪に続いて頂点に立つべく大粒の汗を流して調整した。