日本代表で10番を背負うフランス1部モナコのMF南野拓実(27)が大ピンチだ。南野は新天地で低調なパフォーマンスを繰り返し、現地では批判の声が噴出。直近の試合で出番なしに終わり、いよいよ出場機会の激減が現実味を帯びてきた。元日本代表MFの前園真聖氏(48=本紙評論家)は〝リバプールの二の舞い〟を懸念した上で、11月開幕のカタールW杯への影響もズバリ指摘した。


 南野は鳴り物入りで今夏モナコに加入したが、出場するたびに評価を下げている。

 大きな注目を集めた8月28日(日本時間同29日)のパリ・サンジェルマン戦では、途中出場からつたないミスを連発。汚名返上を期した同31日(同9月1日)のトロワ戦では先発してアシストを記録するも、全体的に精彩を欠き2―4で大敗した戦犯となった。現地メディアでは毎回、最低評価がお決まりのパターン。ピッチ上での存在感のなさから「透明人間」という屈辱のニックネームも定着してしまった。

 そうした中、4日(同5日)のニース戦ではベンチ入りこそしたものの、ついに出番なしの憂き目に。これまで擁護してきたフィリップ・クレメント監督もチームの低迷から自身のクビが危うくなり、大ナタを振るった格好だ。その試合で1―0と5試合ぶりの勝利を飾りチームがうまく機能したことから、今後南野が冷や飯を食わされる公算が高まっている。

 前園氏は南野の現状について「リバプールではリーグ戦でゴールを取れていませんでした。リーグ戦で点を取ることでボールが回ってきますし、まずは重要になってきます。しかし、まだ新しいチームにフィットできておらず決定機も外しています。これが続くと良くないですね…。このままではリバプールと同じ状況になってしまいます」と懸念。重要な試合でほとんど起用されず〝構想外〟に近い状態が続いたリバプールの二の舞いになることを不安視した。

 そうなると、これまで絶対的なレギュラーとして森保一監督(54)から重用されてきた日本代表での立場も決して安泰ではない。前園氏も「(所属クラブの)試合にコンスタントに出ていることが日本代表でも大事になってきますが、出場時間が減ればコンディションも不安です。W杯に向けても影響してくるのではないでしょうか」と指摘する。モナコで出場機会を失えばパフォーマンスの低下は避けられず、森保ジャパンでもレギュラーはく奪の危機に直面することは必至。それどころかW杯メンバー入りが危うくなってもおかしくない。

 W杯を目前に控えて南野の復活はあるのか、それとも〝逆サプライズ〟となってしまうのか。日本の10番が正念場を迎えている。