執念で振り切った。第104回全国高校野球選手権大会4日目(9日・甲子園)の第3試合で二松学舎大付(東東京)は札幌大谷(南北海道)と対戦し、3―2でサヨナラ勝ち。9回表に追いつかれながらも裏の攻撃で試合を決め、2大会連続となる初戦突破を果たした。
初回の先制右犠飛に続き、大矢が3回にも左越えの適時二塁打を放って2打点目。大舞台で5番に抜擢された2年生が期待に応える快打を連発させ、序盤でチームのリードを2点に広げた。
だが、その後の打線は初出場の相手エース左腕・森谷(3年)の前に8回までゼロ行進が続いた。一方で投手陣は、それまで好投していた先発・辻(3年)が8回一死から右翼線三塁打と自軍の失策で1点を返され、9回からは2番手の重川(2年)にスイッチ。しかし重川も勝利目前の9回二死から連打を浴びて一、三塁のピンチを作ると暴投で試合を振り出しに戻された。
それでもチームは2-2で迎えた9回裏、一死一、二塁から親富祖(3年)の左前安打を相手左翼手が後逸しサヨナラ勝ち。これでチームは夏の甲子園大会5度の出場で初戦すべてを白星で飾った。
試合後の市原勝人監督(57)は「辻と重川がよく辛抱強く投げてくれた。2点取ってから追加点が取れなかったので、いつか追いつかれるんじゃないかと覚悟はしていた。甲子園でサヨナラ勝ちをしたのは初めて。この子たちが新しい歴史を作ってくれたという気がしている。凄く感無量」と目を細めた。
2回戦は14日の第2試合。過去5度の出場で一度も突破できていない〝鬼門〟だが「そんなに特別意識はしていない。ジンクスはいつか破れるし、何とか今回破れればと気楽に考えている」と自信をのぞかせ、力強くコメントしていた。












