【カタナ・チャンス(NXT)】

 ケイデン・カーターとのコンビで、新NXT女子タッグ王者となったのが米国版SASUKE「アメリカン・ニンジャ・ウォリアー(ANW)」出身のカタナだ。

 ニュージャージー出身の32歳。プロレスに至るキャリアはバラエティーそのもので、幼少時から体操で頭角を現し、ジュニア五輪や全米大学選手権に出場。卒業後はジムのインストラクターを務めながら、2014年には女性初のANWファイナリストに。ANWを引退した17年にWWEのトライアウトを受けて契約した。

 同年4月に本名のケイシー・カタンザーロでNXTデビュー。女子トーナメント「メイ・ヤング・クラシック」、「ロイヤル・ランブル(RR)」女子RR戦に出場し、152センチながら抜群の運動神経で注目を集めた。しかし19年9月から背中の負傷を理由に長期欠場するも、20年1月に復帰。ケイデンをパートナーに再度、NXT女子タッグ戦線に躍り出た。

 21年2月にダスティ杯女子タッグトーナメントベスト4まで進出。9月には当時のNXT女子タッグ王者紫雷イオ、ゾーイ・スターク組に待望の挑戦を果たすも惜敗。翌22年のダスティ杯も優勝を逃し、心機一転、リングネームをカタナ・チャンスに変更した。

 6月「NXT イン・ユア・ハウス」ではマンディ・ローズ率いる「トキシック・アトラクション(TA)」のNXT女子タッグ王者ジジ・ドリン、ジェイシー・ジェイン組に挑むもまたもや敗退。これを機にヒールへ転向するや、同時にNXT女子タッグ戦線は大混乱を迎える。

 TAが7月に“神童”ロクサーヌ・ぺレス、コーラ・ジェイドに王座を奪われるも、コーラがロクサーヌを裏切ってまさかのベルト放棄。3日にはTAを含む4チームによる新王者決定4WAYエリミネーション戦に出場し、カタナがケイデンのネックブリーカードロップに、最上段からの450。コークスクリュースプラッシュを合わせてジェイシーをフォール。悲願の初戴冠を果たした。TAの反撃は必至で今後も女子タッグ戦線は大荒れとなりそうだが、カタナ組は長期政権を狙う。