桐生祥秀(26=日本生命)は10秒27で6位。前半こそ食らいついたが、終盤にかけて先頭に引き離されて不本意な結果に終わった。

 右太もも裏の違和感で4月の織田記念、5月のセイコーゴールデンGPを回避。〝ぶっつけ本番〟で迎えた今大会は決勝に進出したが、本来の姿ではなかった。レース後は「東京(五輪)が終わって、ここまで何をやりたいというのがないままシーズンを迎えた。オレゴン(世界選手権)があって、また(2年後にはパリ)五輪があってこのままじゃいけないなと思いつつも、プラス思考になれなかった。ちょっと疲れました」と率直な思いを吐露した。

 一見、燃え尽き症候群にも思える発言だが、土江寛裕五輪強化コーチは大会前にこう話していた。「東京五輪で100メートル代表を逃した段階で〝特大パンチ〟を食らったので、五輪後はテンションが下がった瞬間はなかった。一回リセットしてパリを考えてやっていると思う」と期待。日本人初の9秒台スプリンターは、しばしのリフレッシュが必要なようだ。