来春開幕予定の九州独立リーグの「合同トライアウト」が7日、熊本県人吉市で開かれた。18歳から36歳までの43人が参加。午前は30メートル走やフィールディングなどの基礎能力の判断、午後は実戦形式でテストが行われた。故障などで一度はプロの夢を諦めた者、地元九州に野球で恩返しを誓う者など、さまざまなルーツを持った選手が参加。レベルの差はあれど、それぞれの思いを胸に懸命にプレーした。

 そんな選手たちに鋭い視線を送り、ペンを走らせる人物がいた。福岡ソフトバンクホークスの守護神を務め、NPB歴代8位の通算182セーブを挙げた馬原孝浩氏(38)だ。今回、地元熊本の火の国サラマンダーズから指導者としての熱烈ラブコールを受けて「投手GM」という肩書で新設球団の創成に携わる。

 実直な人柄通り、グラウンドに入るなり「野球人としてワクワクすると同時に、責任感も沸いてきました」と背筋を正し、投手を中心に参加者一人一人の特徴を丁寧にチェック。「まだみんな若くて粗削りなので基礎的な部分ができていない。今回はその基礎的な部分を省いてベースの高い選手を選びたい。身体能力の高さ、真っすぐや変化球で光るものがあるかを見て決めたい」と3~5人程度を獲得したい考えを明かした。

 かつてNPBでセーブ王に輝いた馬原氏。「やりがいを感じています」と、新たなチャレンジに腕をぶしている。