夏季千葉県高校野球大会が6日に行われ、地区トーナメント第2地区3回戦で、習志野が船橋東に4―2で勝った。

 習志野の〝試合巧者〟らしさをうかがわせるプレーが飛び出したのが、同校2点リードで迎えた終盤、船橋東の攻撃で二死一、二塁の場面。習志野の投手はしきりに二塁走者の動きを気にしていた。暴投で二死二、三塁となっても、投手は二塁走者に視線を送りながら投球。同点の走者というのもあるだろうが、捕手とのサイン交換の際には遊撃手が二塁走者の前に立って視界を防ぎ、サイン交換が終わると定位置へ戻るという守備陣形をとったほど。「サイン盗み」を警戒しているのは明らかだった。結局、習志野は「一打同点」という緊迫した状況を切り抜けた。

 習志野といえば2019年のセンバツで、対戦相手の星稜・林監督からサイン盗み疑惑をかけられ、大騒動になったことが記憶に新しいが、サインを盗まれないようにする努力もまた、必要。「万が一」の場合に備えた危機管理能力の高さをうかがわせるプレーだった。