エンゼルスの大谷翔平投手(27)は29日(日本時間30日)に敵地シカゴでのホワイトソックス戦に今季初の「4番・DH」で先発出場し、初回に11試合、47打席ぶりの4号を放った。4回先頭は中飛、6回一死一塁は遊ゴロだった。

 快音を発した打球が空に伸びた瞬間、敵地ギャランティードレート・フィールドは歓声と悲鳴に包まれた。ウォードの先頭打者弾で1―0の初回二死無走者だった。マウンドは相手先発の右腕ジオリト。カウント3―1からの5球目、93・1マイル(約150キロ)の真ん中高め直球を引っ張らずに中堅へはじき返した。角度28度、打球速度108・3マイル(約174キロ)で打ち上げるとあっという間に中堅フェンスを越えた。飛距離419フィート(約128メートル)の豪快な一発に観客席の興奮は収まらなかった。

 ジオリトはメジャー7年目で通算42勝。2020年8月25日のパイレーツ戦で1四球でのノーヒットノーランを達成している。これまで14打数4安打、打率2割8分6厘、1本塁打、2打点。18、19年は9打数4安打と攻略したが 21年は5打数無安打、3三振と完全に封じられた。昨年の借りを一振りで返した。

 投打二刀流の「2番・投手兼DH」で出場した27日(同28日)のガーディアンズ戦は5回を1本塁打を含む5安打2失点、4三振1四球で2勝目(2敗)を挙げた。打者では5打数3安打1打点をマーク。リアル二刀流での3安打はメジャー移籍後初だった。翌28日(同29日)は今季初の完全休養。その3つが全てプラスに働いたようだ。

 ちなみに4番での本塁打は20年8月6日のマリナーズ戦以来、通算8本目だ。4番で先発するのは20年9月27日のドジャース戦以来。昨季は5月23日のアスレチックス戦で4番レガレスの代打で出場した1度だけ。7回一死満塁で右翼へ一時同点となる犠飛を放ち、右翼守備に就いた。4月は予想していたこととはいえ、徹底マークにあって、自分の打撃ができずに苦しんだ。しかし、この一発は流れを変える。5月の大谷が楽しみだ。