オリックスの“ラオウ”杉本裕太郎外野手(31)が不振に苦しんでいる。18打席無安打が続き、打率は1割を切って9分9厘、1本塁打と昨季の本塁打王の見る影はなく、22日のロッテ戦(京セラ)は今季2度目のスタメン落ち。我慢して起用を続けた中嶋監督もたまらず断を下した。

 ラオウは「気持ちが前のめりになってしまう。何とか去年の冷静に対応する気持ちに戻したいと思っているけど、打席に立つとそうなってしまう」と心中を吐露。パワーだけでなく、逆らわずにはじき返す本来のメンタルを取り戻そうと試行錯誤しているという。

 31三振は両リーグワーストで、ボール球を振らされたり、見逃し三振のケースも目立つ。悩める大砲にフロント関係者はいらだちを隠せず「考えすぎだ。開き直ってとにかく思いきり振らなきゃダメ。気のないスイングでの三振が多すぎる。助っ人外国人みたいに三振でも思いきり振れば“当たればえらいことになる”という迫力が相手投手に伝わる。それがないのが寂しい」とラオウにハッパをかける。

 この日も3点を追う7回一死一、三塁で代打で登場して見逃し三振に終わり、チームは0―4と今季6度目の零封負けを喫した。ラオウの不振が伝染するかのように打線が湿りがちとなり、黒星先行。中嶋監督は「振り切るしかない。ボール球を振っちゃいけないとか、打たなきゃいけないとか、がんじがらめになっているのかな」と心中を察し「頑張るしかない。そこを乗り越えるしかない。このまま終わってもらったら困るし、何かきっかけは欲しい。外すのは簡単だけど、プレッシャーのないところでやって、よくなるんならそれでいいと思うが…」と復調を願った。