歴史的快挙のためなら全面支援する。エンゼルスのジョー・マドン監督(68)が22日(日本時間23日)、20連戦のスタートとなる本拠地でのオリオールズ戦前に取材に応じ、大谷翔平投手(27)の起用法について言及。もしも完全試合を達成する可能性があった場合には「何球でもOK」と球数制限を解除する方針を打ち出した。
あり得ない事態ではない。大谷は20日のアストロズ戦で6回一死までパーフェクト投球を披露。偉業達成とはならなかったが、自己最多タイの12奪三振で今季初勝利を挙げた。同日に多投した破壊力抜群のスライダーはホームベースの横幅を超える曲がり方が特徴で攻略は困難。いつ快挙を演じても不思議ではない。
一方で無理は禁物だ。大谷は右ヒジ手術を経験しており、ケガなくシーズンを送るためにも適度な登板間隔や日々のケアは欠かせない。今回の20連戦でも無理をさせるつもりはなく、本人と話し合いながら登板日を決めていくという。ただ、一生に一度あるかないかの状況となったら話は別だ。マドン監督は「調子が良さそうで、本人も調子がいいと言ったら(最後まで)やらせるよ。120~130球ぐらいが指標になるのかな。でも、彼の投球なら125球までには達成しそう」との考えを示した。
メジャーでは、ドジャースのクレイトン・カーショー投手(34)が13日のツインズ戦でパーフェクト投球をしながら目安の80球に達したことから7回で降板。日本でも、10日のオリックス戦で完全試合を達成したロッテの佐々木朗希投手(20)が、17日の日本ハム戦で2戦連続の快挙の可能性を残しながら102球を投げて0―0の8回限りでマウンドを降りた。どちらもケガの予防や長いシーズンを見据えての決断だったが、佐々木朗の投球をハイライトで見たというマドン監督には「どうして降板させたかが謎だった」。
サイ・ヤング賞3度のカーショーは2014年にノーヒットノーランを達成しているが、味方の失策で快挙を逃した。パーフェクトは長い歴史を誇るメジャーでも23例しかない。マドン監督は「150球投げたからといってケガをするとは限らない。階段で転んでケガすることもあれば、日々の生活の中で事故に遭うこともある。投げ続けたらケガをするというのは不思議な考え」と持論を展開。ケガのリスク回避のために完全試合の快挙を犠牲にするぐらいなら「次の登板を遅らせたり、1回飛ばすなどのマネジメントもできる」と熱く訴えていた。












