【ジョージア州オーガスタ8日(日本時間9日)発】史上4人目の連覇が見えてきた! 米男子ツアーメジャー初戦「マスターズ」2日目(オーガスタ・ナショナルGC=パー72)、19位から出た松山英樹(30=LEXUS)は4バーディー、1ボギーの69と伸ばし、首位と5打差となる通算3アンダーの2位に浮上。何かと忙しい開幕前の行事から解放され、自身のゴルフに集中できる環境を手に入れたこともプラスに働いた。
風が吹き、スコアメークに苦しむ選手が多い中、松山が序盤からスコアを伸ばした。2番パー5は残り267ヤードから8メートルに2オンさせ、イーグル逃しのバーディー。続く短い3番パー4は1Wを握って残り42ヤード地点まで運ぶと、初日からさえるアプローチで1メートルに寄せ、6番パー3は80センチにつけてスコアを伸ばす。7番パー4でボギーとしたが4位で折り返した。
後半に入るとパーを重ねる展開となった。伸ばしたい13番パー5では2打目をグリーン手前のクリークに打ち込んでしまうものの、4打目をしっかり寄せてパーセーブ。15番パー5では2オンに成功させ、2パットのバーディー。1つスコアを伸ばすにとどまったが、ボギーを叩かなかった。全体のスコアが伸び悩む中、連覇圏内で残る2日間に挑むことになった。
今回の舞台を迎えるにあたっての臨戦過程は決して順調ではなかった。3月上旬から首や肩甲骨周辺に痛みが出た影響で練習が十分にできなかった。しかも復帰戦となった先週の「バレロ・テキサスオープン」は2日目のプレー中に棄権するなど実戦も不足。それだけに初日は思うようなショットを打てず、アプローチとパターでしのいで72としたが、マスターズ王者の調整力はさすがだった。
もう一つ好スコアの要因と考えられるのは、“大役”を終えて肩の荷が下りたことだろう。昨年にアジア勢初の「マスターズ」制覇を達成したことで、開幕前のチャンピオンズディナーのホスト役を務めた。メニュー選定に頭を悩ませ、決定したと語ったのは3月下旬のこと。優勝した1月の「ソニー・オープン」期間中に現地メディアからメニューのことを聞かれ「まだ決まっていない。悩んでいる」と答えていた。
ディナーでは苦手な英語のスピーチを披露して、ジャック・ニクラウス(米国)ら大御所を感銘させたが、人知れず英語と向き合ってきた成果だった。初日ホールアウト後、松山は「2か月前から(通訳の)ボブさんに用意してもらって、それを毎日読んでいた」と明かした。ディフェンディングチャンピオンとして“多忙”な開幕前から解放され、自身のゴルフと向き合うことでエンジンがかかってきたようだ。
優勝した昨年は首位と3打差で迎えた3日目に65のビッグスコアをマークして優勝をたぐり寄せた。連覇を狙う今回も3日目にチャージをかけて快挙へとつなげたいところだ。












