「2016 ISPSハンダ・ブラインドゴルフ世界選手権大会」(主催=世界ブラインドゴルフ協会、共催=日本ブラインドゴルフ振興協会)が9日、10日の2日間、埼玉県・森林公園ゴルフ倶楽部で開催され、世界16か国から集まった55人のブラインドゴルファーが世界王者をかけて熱戦を繰り広げた。また、世界選手権の前日(8日)には「外務大臣杯・文部科学大臣杯2016 第13回ブラインドゴルフ ジャパンオープン チャンピオンシップ」も同ゴルフ倶楽部で開催された。その模様を早速リポートする。
10年ぶりに日本で開催されることになったブラインドゴルフ世界選手権大会は、日本の唐澤俊生さん(岐阜県)が、総合ネット129で2日間の激戦を制した。
同じB2カテゴリー(※カテゴリー規定は別表参照)で2位に入ったジェレミー・ポインスノットさん(米国)とは5打差の勝利。
唐澤さんは「初日に、これまでのベストスコアが出て、最終日はさらに1打よかったです。これ以上は欲張りかなと思っていましたが、まさか優勝できるとは…」と驚きの表情。ブラインドゴルフ歴5年で、初の栄冠となった。
3位はポール・アップルヤードさん(イングランド)、4位は初日トップだったガレット・スラッテリーさん(南アフリカ)。
5位に食い込んだ現役大学生の石山雄大さん(東京都)は「前半が43だったので、いけると思ったんですが、後半になってスコアを気にし始めたところで崩れてしまいました。残念です」と悔しそうな表情。ただ、唐澤さんの優勝には「日本人が世界で勝てることを証明してくれました。励みになります」と話し、さらなるレベルアップを誓った。
また、グロススコアで争われるカテゴリー別では、B1はゾハー・シャロンさん(イスラエル)、B2は総合2位のジェレミー・ポインスノットさん、B3は総合3位のポール・アップルヤードさん、レディース部門はリンダ・ポートさん(米国)がそれぞれ優勝した。
<世界ブラインドゴルフ協会(IBGA)視力検査および視力カテゴリー規定>
①検査の目的は視覚障害者がゴルフをするための視力のカテゴリーを判定することである。
②ブラインドゴルフは下記に定義する、B1、B2そしてB3の3つの区分に適合する者によって行われる。
B1 下限 まったく明暗を弁じ得ない 上限 光覚弁(明暗弁)どのような距離においても手の形を弁別しない
B2 下限 手動弁 上限 視力0.03以下(スネレン指標2/60以下)
B3 上限 0.1以下(スネレン指標6/60以下)
③検査は視力のみを測定し、視野障害は考慮しない。
④検査は、必要に応じて矯正レンズも使用しなければならない。また検査は専門家(日本の場合は眼科医)により実施されなくてはならない。
⑤片眼それぞれの検査と、両眼一緒の検査をする。
⑥分類は最もよい測定結果(片眼の視力または両眼の視力)により判定される。(両眼の視力の和ではない)例えば、左眼が0.016、右眼が0.05で両眼による測定がどちらかの視力を超過しない場合、右眼によって分類され、この人物はB3と判定される。
チャーリー・ハルがISPSアンバサダーに!
【ジャパンオープンに花を添えた美女】ジャパンオープン チャンピオンシップでは、グロススコアを競う外務大臣杯とステーブルフォード競技(ポイント制のストロークプレー、打数上限あり)の文部科学大臣杯が争われた。
外務大臣杯は、デレック・キブルホワイトさん(カナダ)が、ポール・アップルヤードさんを振り切り1打差の1位。文部科学大臣杯は、ステファノ・パルミエリさん(イタリア)が、北村順功さん(岐阜県)に3ポイント差をつけて優勝した。
この日は、新たにISPSのアンバサダーに就任した女子プロゴルファーのチャーリー・ハル(20=英国)が、半田会長とラウンドするなど、3年ぶりに開催されたジャパンオープン チャンピオンシップに花を添えた。
現在、世界ランキング27位のハルは、今夏のリオデジャネイロ五輪のゴルフ英国代表に選ばれるなど、今後が期待される注目の美人プロゴルファー。ブラインドゴルフは、この日が初めてとのことで「貴重な体験だと思います。私もとても楽しかったです」と話した。
「ISPSハンダ・ニュージーランド・オープン」がバージョンアップ
2017年3月9日から12日に開催される「ISPSハンダ・ニュージーランド・オープン」(ニュージーランド・クイーンズタウン)の調印式が10日、森林公園ゴルフ倶楽部で行われた。
2016年は「BMW ISPSハンダ・ニュージーランド・オープン」として開催された同大会だが、今回は単独スポンサーとなった。同時に日本ゴルフツアー機構(JGTO)とのパートナーシップ契約も更新され、JGTO所属選手が、最低25人の出場が確約された。
調印式には、ISPSの半田会長、ニュージーランド日本関係政府特使のイアン・ケネディ元ニュージーランド駐日大使、同大会のマイケル・グレイディング・トーナメントディレクターが出席。
半田会長は「今はJGTOとのパートナーシップ契約ですが、いずれは(JGTOとの)共同開催にしたいと思っています。共催になれば日本の賞金ランキングにも加算されますので、選手のモチベーションも上がります。これが次の目標です」と話し、同大会のバージョンアップを約束した。現在は、ワールドランキングにのみ加算される。














