巨人が2日の阪神戦(東京ドーム)に5―4で逃げ切って5連勝。広島が敗れたため、単独首位となった。育成出身右腕・戸田懐生投手(21)が1点リードの4回に2番手で登板。1回1/3を投げ、1安打無失点の好救援でプロ初勝利をマークした。

 苦労人に巡ってきたチャンスだった。先発・山崎伊が4回途中3失点で1点リードのまま降板。二死一、二塁で登場した戸田は糸井を三ゴロに仕留め、ピンチを切り抜けた。

 5回も続投すると大山に二塁打を浴びたものの、得点は許さず。戸田に初白星が転がり込んだ。原監督は「非常に思い切りのいいピッチャーで、体はそんなに大きくはありませんけどね。ダイナミックに放るという意味で、非常にいいところが出ましたね」と、うなずいた。

 身長170センチとプロとしては小柄ながら、東海大菅生(東京)2年時には夏の甲子園で登板した野球エリート。だが、右肘を痛め高校を中退。独立リーグの徳島を経て、昨年育成7位でプロ入りした。

 1年目から頭角を現し支配下を勝ち取ると、2年目の今季は開幕一軍を手にした。ロングリリーフ要員として中継ぎ陣を支える右腕は「先発ではなかったんですけど、勝ちがついてよかったです」と、お立ち台で笑顔。持ち味は負けん気だ。「やっぱり気持ちで負けたくなかったので、強い気持ちで投げられてよかったです」と胸を張った。

 ファンへの一言を振られ「2年目の戸田懐生です。任されたところを1球1球全力で投げていきたいと思います。応援よろしくお願いします」と、若武者らしく自己紹介。ドラフト上位組に注目が集まる巨人投手陣に、雑草魂のニューヒーローが誕生した。