東日本大震災から11年たった11日、兵庫県東南部で震度3の地震が起きた。大きな地震ではなかったが、防災専門家からは地震の前触れといわれる宏観異常現象が観測され、警戒していたさなかだった。改めて地震列島で生活する上での注意を呼び掛けた。
気象庁によればこの日、午後5時59分に兵庫県南東部を震源とするマグニチュード4・2、最大震度3の地震が発生。15分後にもほぼ同じ震源で、マグニチュード3・4、震度2の地震が連続で起きた。大阪でも震度2を記録したが、数字以上の揺れを感じた人が多かったようで、ネット上では驚きの声があふれた。
実はこの地震の前に関西地方では地震の予兆といわれる不可思議な現象が起きていた。防災アナリストで一般社団法人「日本民間防衛連合会」の金子富夫代表理事は大阪で起きていたボラの大量死を受けて、宏観異常現象の可能性があると予測していたのだ。
7日から8日にかけ、大阪市の中心部を流れる大川で、約7500匹のボラが大量死しているのが発見された。水質汚染はなく、大量に集まったことでの酸欠死とみられているが、ボラの大量死は過去にも日本全国であり、直後に地震が発生したことがあった。
また、東京・大田区の呑川でも今月6日から7日にかけ、1000匹以上のボラなどの魚の大量死が確認され、区で検査したところ毒物は検出されなかったという。
東日本大震災の前にもクジラやイルカの打ち上げがあった。宏観異常現象は科学的に地震との因果関係は解明されていないが、研究機関や自治体では何らかの関連性があるとして、データ収集、解析が進められている。
「宏観異常現象は地震の100日前、1日前、1時間前ともいわれるが、周辺で何か自然現象の異常があれば、何か起こるんじゃないかと考え直す必要がある。東日本大震災でも2日前に震度5弱の地震があったが、何ともないとあって、本震で逃げ切れなかった人もいる」(金子氏)。南海トラフ地震や首都直下地震の発生が予測されている中、いま一度、大地震への備えが必要だ。












