新日本プロレスのIWGP世界ヘビー級王者オカダ・カズチカ(34)が21日、一夜明け会見に出席した。

 オカダは20日札幌大会で内藤哲也との頂上決戦を制し、2度目の防衛に成功。「(旗揚げ)50周年にふさわしい戦いができて、しっかり防衛することができました。50周年イヤー始まったばかりですので、まだ皆さんがワクワクする戦いをこれからもしていきたいと思いますので、引き続き新日本プロレス、オカダ・カズチカご注目ください」と振り返った。

 この日は「旗揚げ記念日」(3月1日、日本武道館)のカードも発表となり、オカダはメインで棚橋弘至、藤波辰爾とトリオを結成し、鈴木みのる、ザック・セイバーJr.、藤原喜明組と対戦する。「OBの方と戦うか組むかをしたかったので。世代の離れた3人ですけど、50年の歴史を、僕もそうですし、お客さんも感じることができるタッグマッチになると思うので、楽しみですね。僕も藤波さん、棚橋さんと同じようにドラゴンスクリューの練習をしとこうかなと思います」と意気込んだ。また、同大会では団体OBが参加する「50周年記念セレモニー」が行われることも合わせて発表された。

 さらに武道館2連戦の2日目となる大会では「NEW JAPAN CUP」1回戦でIWGPジュニアヘビー級王者エル・デスペラードと対戦することも正式に決定した。自身が指名して実現する王者対決に「デスペラードの存在感はすごいと思ってるので、ジュニア王者の意地も感じたいですし。ヘビー級、新日本の戦いをデスペラードに教えて、それがデスペラードの成長につながるんじゃないかなと。上から言わせてもらいますけど」と豪語した。

 団体最高峰王者がNJCに参加するのは今回が初となる。「チャンピオン強いな、50周年はオカダだなというのを見せないといけないと思ってますので。優勝して、そのあとは新日本プロレスで最近戦ってない選手とか、僕は指名してですね、面白そうだなという試合を提供して、ワクワクしてもらいたいというのがありますね」と王者としてのトーナメント制覇に自信をのぞかせる。

 なお、同トーナメントには昨年のG1優勝決定戦で試合中の負傷によりレフェリーストップ決着となり、再戦を約束した飯伏幸太もエントリーした。逆ブロックのため対戦が実現するとすれば決勝戦(27日、大阪城ホール)の舞台となるが、オカダは「まあ、無理でしょ。復帰してすぐ決勝に行けるほど新日本プロレス甘くないですし。反対側のところも脂ののっている選手がいるので、それはないかなと思いますね」と分析。

「頑張ってくださいってことですね。それなりのものを残さないと再戦、僕はしたいですけど周りが認めないでしょうから」とエールを送っていた。