中日からFA移籍のソフトバンク・又吉克樹投手が19日、宮崎のA組(一軍)に合流。正捕手・甲斐を相手にブルペンで62球を投げ込んだ。ここまでは新型コロナ感染により、筑後のC組(三軍)で調整してきた。

 途中、松田らが実際に打席に立つシーンもあったが、誰も立っていない状況下でも右打者、左打者を想定。実戦に沿った配球でカットボール、シュート、スライダー、チェンジアップと多彩な変化球を投げ分けた。

 ツイッターを通じてパドレス・ダルビッシュから助言を受けて大きな武器となったカットボールで〝左打者〟の懐を突く投球も披露した。

 昨季、中日で66試合に登板して防御率1・28をマークしたサイド右腕は「そこを使うことができたから、去年の成績だと思っています。まずはそこができる前提で捕手にも配球を組み立ててもらうので。カットボール、今のシュートもそうですが、真っすぐとほぼ同じ状態から曲がることができ始めたのが去年からだった。より磨きをかけていきたいと考えてます」と話した。

 合流初日から〝又吉先生〟としても活躍した。この日のブルペン投球を真剣な表情で見つめていたのが同じサイド右腕の津森だ。又吉は「後ろで見られたら緊張するわ」と笑顔で言葉をかけつつも、後輩右腕の「どういうイメージで投げてますか?」との問い掛けには、身振り手振りを交えて熱く回答。投球フォームにおける下半身の使い方についてアドバイスを送った。

「彼の球はすごい。それをフルで使うために、こう意識したらいいんじゃないかと話しました。聞かれた時には答えられるように準備したい」と、うなずいた。

 藤本監督は7回・又吉、8回・モイネロ、9回・森の構想を描いている。ブルペンで投球を見守ると、実戦の時期について「ある程度、急ピッチで上げてきているというしね。ケガされるのが一番怖い。宮崎では抑えて、3月に福岡に帰ってからと考えてます」。

 チームの浮沈を握る新加入のセットアッパーを焦らせない方針を、改めて強調した。