2019年のドラフト1位が鷹のセンター争奪戦を加熱させた。ソフトバンク宮崎春季キャンプの17日、佐藤直樹外野手(23)が走攻守で猛アピールを見せた。紅白戦に白組の「1番・中堅」で出場。長打を含む4打数2安打と課題の打撃で結果を残すと、守備でも足でもインパクト大のプレーを連発した。
打撃では、昨秋からバットを短く持ってコンタクト率を上げることを意識している。この春は王球団会長兼特別チームアドバイザーから「とにかく芯で捉えることだけを考えろ」と熱血指導を受けた。前日の紅白戦でも快音を響かせ、取り組みに手応えを感じている。
社会人出身ながら即戦力というよりも〝伸びしろ″に大きな期待をかけられて入団してきた経緯がある。俊足、強肩が光る身体能力抜群のプレーヤー。かねて藤本監督も「あとは打つだけ」と高く評価してきた外野手だ。
この日も強みを発揮して、魅力を存分にアピールした。7回の守備では、左打者の栗原が放った左中間へスライスする打球に猛ダッシュして華麗なダイビングキャッチ。直後の攻撃では自慢の快足がサク裂した。7回の白組の攻撃、二死二、三塁の場面。今宮が放った遊ゴロを処理した紅組の野村勇の送球がそれると、二塁走者の佐藤直は一気に本塁を突いた。起こり得るプレーを予測し、自慢の俊足でもぎ取った価値ある1点だった。
これには指揮官も「(相手の)ミスから1点を取ることはテーマ。見事だった」と絶賛。右翼・柳田、左翼・栗原は確定済みで、最後の中堅枠を奪い取れば「2番抜擢」も見えてくる。この日はエンドランを一発で決めきれなかったことを指揮官に強い言葉で指摘されたが、それは期待の裏返しでもある。
前日にライバルの上林が特大弾を放てば、真砂もこの日マルチ安打を記録。2年目の柳町を加えた〝センター試験″は「横一線。誰も抜けていない」(藤本監督)。佐藤直の次クールからのA組昇格も決まり、22日からは対外試合も始まる。指揮官が待ち望んでいたバチバチムードが醸成され、春の宮崎に一段と活気が出てきた。












