期待のルーキーが自慢の長打力をアピールした。ソフトバンク宮崎春季キャンプ(生目の杜運動公園)は3日、投手がフリー打撃に登板する実戦形式の練習が始まった。いきなり豪快な一発を放ったのは、ドラフト2位入団の正木智也外野手(22)。即戦力で入ってきた右の長距離砲は、大竹耕から〝プロ1号〟を叩き込んだ。
キャンプ初日に王球団会長から「実戦に強いタイプ」と期待をかけられていたルーキー。早大出身の左腕が投じた内角球をうまく腕をたたんで左翼ポール際中段まで運んだ。13スンイグで安打性の当たりは5本。「(早慶戦が)チラッと浮かんで、後で取材で聞かれるだろうなと思いました。うまく回転できて、感触も良かった。一つ自信になりました」と気の利いたコメントを残しつつ、初々しい笑顔で会心の一打を喜んだ。
気負わず、力まず「慶応の4番」として培ってきたものをそのまま打席で表現した。いざキャンプインして面食らったことがあった。「打席に立ってみて思ったよりもプロの球は来ているなっていう印象を受けた」。そうなると「対応するために自分のスイングを変えてしまうっていうことはありがち」と言いつつ、ブレずにこれまでのスイングを貫いた。
「長谷川コーチに『球が速いと感じても自分のスイングは崩さないで、タイミングの取り方とかを変えるだけの方がいいよ』と言われた」。昨季まで現役としてプレーしていた長谷川勇也コーチ(37)の〝選手に近い〟感覚での助言に「核心をついていて、しっくりきた」と迷いなく振り抜いた結果だった。
もちろん今後、これまでのやり方ではうまくいかないことは首脳陣もお見通し。ただ、長所を消さないために〝素のスイング〟〝素のスタイル〟でまずはプロの生きた球と対峙してほしいというメッセージがあった。
慶応で培った「実戦タイプ」のスイングで、まずは能力の高さを十分に証明した。












