DeNAのドラフト2位ルーキー・伊藤裕季也内野手(22=立正大)が、プロ入りに向けて厳しい自主練習を続けている。ドラフト後の神宮大会では主将として日本一に貢献。その場で「大学としての試合はもうないけど、ここからは自分のことをやっていかないと。今のままでは絶対に(プロで)通用しない。しっかり練習していきたい」と語るなど、妥協を許さない性格の持ち主だが、その理由は“超ネガティブ思考”にある。
チームメートの一人は「もともとまったくプロに興味がなくて『卒業後は野球をやめて一般企業に就職する』と言ってたので、プロ志望届を出したときは驚きました。自分に厳しいというか謙虚というか、とにかく自己評価が低くて、ドラフトギリギリまで『プロは自分じゃ絶対に無理』と言ってましたから」と明かす。
その上で「キャプテンとして誰よりも練習してましたけど、それは自分のためじゃなくチームを勝たせるため。とにかく野球中心で、彼女がいたなんて話も聞いたことがない。ある意味、自分に自信がないからこそ、プロでも浮ついたり手を抜いたりすることは絶対にない」と断言する。
そもそも、プロに進む気がなかったのは親孝行の気持ちゆえ。中学時代からチームメートだったという別のナインは「裕季也の家は父子家庭なんですが、お父さんが本当に厳しい人で。昔はよく泊まりにも行ってたんですが、規則や規律に厳格で、よく怒られてました。裕季也も『早く親孝行したい』と話していて、それで就職を考えていたんだと思う。プロに踏み切ったのは相当な覚悟があってのこと」。大学日本代表に選ばれた経験を自信に、一転、人生のかじを切ったという。
目標とする選手にラミレス監督とロッテ・井口監督を挙げた伊藤。腹をくくったネガティブ男が、愚直にプロの道をまい進する。












