ファンサービスに積極的な新生・矢野阪神だが、一方で選手たちの善意につけこむ悪質客も存在している。

「誰かを喜ばせる」というスローガンのもと今季は二軍でファンとの交流を徹底してきた矢野監督だが、一軍でもファンを喜ばせる方針を継続。手軽に虎戦士のサインが手に入るようになった半面、ネットオークションやフリマアプリで助っ人エース・メッセンジャーのサイン色紙が取引されるといった問題も起きている。

 これには球団の営業担当者も「もうやめてほしいですよね。そんなことのために…」と憤りをあらわに。実際に選手からも不満の声はあり「本音では宛名を書きたいし、そうすれば売り物にもならない。ただそんなことはいちいち聞いていられないし、しょうがない」(同担当者)と半ば諦め気味のようだ。さらに「よかれと思ってサインしたものが売りに出される。そういう心ない人がいるから、ファンサービスしたくない選手も出てくる」と負の連鎖を心配する声も上がっている。

 一方で別の担当者からは「どんどんサインすれば商品価値はなくなる。もっと積極的にすべき」と“逆手”に取った意見も出るなど、阪神は「転売問題」に頭を抱えている。