驚異の緊急減量が優勝の原動力だった。ノア「グローバルリーグ戦」を制した次世代のエース・清宮海斗(22)が26日、一夜明け会見を行った。

 12月16日の神奈川・横浜文化体育館大会でGHCヘビー級王者・杉浦貴(48)に挑戦することが決定。「まだ戦闘モードが切れていない。何ならこのまま挑戦してもいいくらい。ノアの顔は丸藤(正道=39)さん、杉浦さんという現状と時代を変えたい」と改めて世代交代を誓った。

 開幕戦(10月30日)の1か月前から、105キロまで増量した体を一気に絞り始めた。昨年12月にカナダ修行から帰国した際も105キロだったが、猛暑の夏を終えると「この体重だとスピードや技のキレ、瞬発力がなくなってしまう」と判断。通常の猛練習は継続し、食事制限と1時間の深夜ランニングに取り組んだ。

「必死になって絞りました。結果的には95キロでリーグ戦に臨むことができたので成功だったと思います」と笑顔を見せた。優勝決定戦では中嶋勝彦(30)の蹴りにKO寸前となるも、後頭部へ高い打点のドロップキックを叩き込み、一発で流れを変えた。その直後に猛虎原爆で3カウントを奪取。減量で戻った瞬発力が初優勝をたぐり寄せたといっていい。

 GHCヘビー級王座の史上最年少戴冠記録は丸藤の26歳11か月。大幅更新の期待がかかるが「まずは目の前のベルトに集中したい。記録はその結果としてついてくるものだと思う」と浮かれた様子は最後までなかった。

 それにしても練習に対する生真面目さは、GHCの絶対王者だった鉄人・小橋建太(51)を思い起こさせる。清宮が“新鉄人”の称号を得る日はそう遠くはなさそうだ。