LAの新守護神に小さな「黄信号」がともっている。

 ドジャースのエドウィン・ディアス投手(32)は12日(日本時間13日)に行われた本拠地ドジャー・スタジアムでのレンジャーズ戦前、球速低下を受けて状態を見極めながら慎重に起用される方針が固まった。現時点で負傷者リスト(IL)入りが決まったわけではないが、今季はここまで6試合で1勝0敗4セーブ、防御率6・00、6回を投げて10奪三振。10日(同11日)の同戦では移籍後初のセーブ失敗も喫しており、周囲が神経質になるのも無理はない。

 そんな中、米経済誌「フォーブス」が掘り起こしたのが、昨オフのメッツ退団を巡る「感情面の火種」だ。同記事によれば、古巣のメッツ側はディアスとの残留交渉の最中にブルペンの〝保険要員〟としてデビン・ウィリアムズ投手(31)を確保しながら、その動きを本人に対して十分に伝えていなかった可能性があるという。

メッツ時代のディアス(ロイター)
メッツ時代のディアス(ロイター)

 実際にドジャースのキケことエンリケ・ヘルナンデス内野手(34)は、こうした当時のメッツの対応について「エドウィンは少し軽視されていると感じているだろう」と証言。金額も含めた残留条件だけではなく、守護神としての扱われ方がディアスの心に不信感を招き、退団へと導いた構図が浮かぶ。

 ディアスは最終的に2025年12月、ドジャースと3年6900万ドル(約110億円)で合意した。メッツ側は条件面で見劣りしていなかったとの見方もあるが、交渉中の温度差が最後に響いたとも読める。

 しかも皮肉なことに、ドジャースは13日(同14日)からメッツとの本拠地3連戦がスタート。球速低下への不安と、古巣流出の裏話が重なった今こそディアスには守護神の真価が問われることになる。