メッツの大砲、フアン・ソト外野手(27)が大谷翔平投手(31=ドジャース)に叩きつけた〝挑戦状〟が思わぬ波紋を広げている。

 昨季が移籍1年目だったソトはスロースタートながら変わらぬ強打に加え、43本塁打、38盗塁で「40―40」まであと一歩まで迫った。そして、大谷が受賞を続けるナ・リーグMVPの奪取に向けて「彼に勝たないといけない」と対抗心を燃やした。

 現役の選手である以上、常に上を目指すことは当然で何も問題ない。しかし、今回はタイミングがあまりよくなかったともみられている。

 米メディア「FANSIDED」は25日(日本時間26日)、「フアン・ソトがナ・リーグの最優秀選手賞候補に挙がることはメッツにとって無意味」「個人への称賛が自身とチームに本当に重要なことを見えなくさせてはならない」と断じた。同時に「深読みし過ぎていたら申し訳ない」との断りとともに「提案」と伝えているが「このタイミングでの発言は最善の選択ではないのでは?」と指摘している。その理由に挙げたのはチーム状況だ。

 昨オフからクラブハウス内でリンドアを中心とする確執が報じられ、ニモやアロンソ、マクニールら多くの選手が去った。同メディアは「このチームは主力選手の数人がお互いにあまり好意を抱いていないといううわさが流れる中、自前で育てた中核の選手たちを解体したばかりだ。新体制のロースターが結束し、新たな文化を築く必要がある時に、彼(ソト)が個人タイトルを追いかける姿は本当に好ましいのだろうか」と疑問を投げかけている。

 最重要課題はポストシーズン進出も逃し、大幅な血の入れ替えを断行したチームの再建。より一丸とならなければならない時に〝個人プレー〟に走られては元も子もないというわけだが、果たして――。