米大リーグ機構(MLB)は9日(日本時間10日)、フィリーズからFAとなっているマックス・ケプラー外野手(32)が禁止薬物を使用し、80試合の出場停止処分になったと発表した。パフォーマンスを向上させるエピトレンボロンの陽性反応を示したといいう。

 MLBの規定によれば、シーズン中にPED(パフォーマンス向上薬物)による出場停止処分を受けた選手は、その年のポストシーズンに出場できないため、ケプラーも2026年のポストシーズン出場資格を失うことになる。

 ドイツ・ベルリンで生まれ育った左投げ左打ちのケプラーはツインズからFAとなっていた昨季、フィリーズと1年1000万ドルで契約し、127試合に出場、打率2割1分6厘、18本塁打、52打点を記録。地元スポーツメディア「フィリー・ボイス」は「フィラデルフィアでの唯一のシーズンで打撃面ではキャリアワーストの成績に終わった32歳の選手にとって、わずかに残っていた移籍の可能性が大きく損なわれる恐れがある」と懸念した。

 また「もしケプラーがシーズン中にPEDを使用していた場合、彼はフィリーズで薬物使用が発覚した2人目の選手となる。ホセ・アルバラードは薬物違反により25年シーズン80試合とプレーオフ出場停止処分を受けている」と説明した。

 MLBではシーズン中に限らず、オフや米国外でも抜き打ちで薬物検査を実施。国際試合や春季キャンプ中の検査も対象となる。ケプラーの陽性反応はこうした包括的なプログラムの一環で確認されたもので、MLB薬物検査の公正性とプログラムの厳格な適用を強調し、選手の健康と競技の健全性を保つ取り組みを継続する方針を示している。