大切なのは気持ち――。国内女子ゴルフツアー「富士通レディース」最終日(19日、千葉・東急セブンハンドレッドC=パー72)、21位から出た渋野日向子(26=サントリー)は74と落とし、通算イーブンパーの40位に終わった。初日首位スタートも、終わってみれば不調の今季を象徴する結果に。前途多難の状況だが、復活に期待を持たせる指摘もある。

 今大会は日米両ツアー5戦連続予選落ちで迎えた中、単独首位発進。データ計測などを駆使して〝脱感性〟の打ち方にトライしているパッティングが好調だった。しかし、2日目はパターも変調をきたすなど76と崩れ、優勝争いから脱落。この日もショットが乱れるなど6戦ぶりの最終ラウンドは2オーバーと振るわなかった。

 新たな取り組みを行っているパッティングに関しては「このまま続けていかないと。(パッティングが好調で)1日目のゴルフができたのはいい方にとらえたい」と良化の手応えを口にした。一方、ショットに関しては「日替わりどころか1打替わりみたいな感じ。今年はそういう感じで、なかなかコントロールできないのが難しい。1日目はパットが入ってくれたけど、ショットはボロボロだった」と修正が急務となっている。

 現状では今大会のように1日好スコアで回っても、続けて安定したスコアを出すのは難しい状態と言わざるを得ない。完全復活は一筋縄ではいかなそうだが、やり遂げられるのか。女子プロゴルファーの指導も行うベテラン男子プロは「(渋野が主戦場とする)米ツアーで成功するためには覚悟が必要。なんとなくの気持ちで行ったら絶対にうまくいかないが、渋野選手には向こうでやっていく覚悟のようなものを感じる」と指摘した。

 その表れの一つが、12月に行われる米ツアー最終予選会へエントリーしたこと。現在同ツアーポイントランキング104位の渋野が、100位以内の〝準シード〟を確保できなかったとしても、撤退するつもりがないという意思表示だからだ。ショットやパッティングなどゴルフの技術的な部分を整えていく道のりで、米ツアーから逃げずにやり切ろうとする意欲はプラス材料と言えるだろう。

 もちろん気持ちだけでうまくいくほど甘くはない。国内4連戦最後の2試合となる今週の「NOBUTAグループ・マスターズGCレディース」、来週の「樋口久子・三菱電機レディス」で、少しでも復活の材料を積み上げておきたいところ。

 渋野は「やるべきことをやって砕けるなら砕けるし、やり切らないと後悔する」と宣言。ファイティングポーズを崩さずに全盛期の自分を取り戻していく。