ドジャースの指揮官が「恥辱評価」にさらされている。25日(日本時間26日)のダイヤモンドバックス戦でチームは大谷翔平投手(31)が54号2ラン、山本由伸投手(27)も6回無失点で12勝目を挙げるなど8―0と快勝し、4年連続の地区優勝。ところが名門球団を率いるデーブ・ロバーツ監督(53)はMLB史上最高勝率を誇り、実績を積み重ねたにもかかわらず米名門誌「スポーツ・イラストレイテッド(SI)」から年間最優秀監督レースで「2位」と断じられ、波紋を広げている。

 ドジャースが地区優勝を決めたメモリアルゲームでは、大谷の一発と山本の快投が光った。先発した山本はダイヤモンドバックス打線を相手に6回を94球、7奪三振4安打無失点の快投で、シーズン200奪三振もマーク。そして大谷だ。4回に左翼席へ突き刺した54号2ランは自身のキャリアハイに並ぶと同時に、ナ・リーグ本塁打ランキングで首位を走るフィリーズのシュワバーとの差を2本に縮めた。

 米主要メディアも「タイトルレースを大きく揺さぶる一打」などと報じ、SNS上でも「大谷が本塁打王に近づいた」と興奮が広がった。

 一方で、この名門ドジャースを率いて10年目となるロバーツ監督を巡っては、手厳しい現実が突きつけられている。米スポーツ専門誌「SI」は年間最優秀監督レースの行方を特集し、ロバーツ監督を「2位評価」と予想したのだ。

 ロバーツ監督は2016年の監督就任以来、毎年のようにチームを地区制覇に導き、20年と24年にはワールドシリーズ制覇も果たした。勝率は球史でも最高水準にあるが、最優秀監督賞を受賞したのは初年度の2016年のみ。今季は故障者続出、外野陣の不振、そして同日時点でリーグ最下位のブルペン防御率(4・34)に加え、自身も〝謎采配〟を繰り返す場面が目立った。4年連続地区優勝を成し遂げたものの、頂点には届かないと予想する声が少なくない。

 同誌が高く評価したのはブルワーズを率いるパット・マーフィー監督(66)だ。若手育成と補強選手の活用、そしてリーグ最高勝率を誇るチーム成績が評価の決め手となった。米メディア「ジ・アスレチック」の敏腕記者として知られるジム・ボウデン氏もマーフィー監督の手腕を絶賛しており、他の有識者の間でも「ミルウォーキーでの成果は特筆すべき」との声が多く、ナ・リーグ最優秀監督賞はマーフィー監督に渡るとの見立てが強い。

 こうした評価に対し、SNS上では賛否が入り交じっている。「史上最高勝率の監督が報われないのはおかしい」「選手の力を信じる姿勢こそロバーツの功績」と擁護する声がある一方「トライネンやスコットに異常なまでに固執するブルペン起用は迷走気味。受賞は厳しい」「ポストシーズンで、また同じ失敗を繰り返すのでは」と冷ややかな意見も目立つ。

 ロバーツ監督は過去にも、ワールドシリーズ制覇を成し遂げながら最優秀監督賞を逃した。栄誉と無縁なまま勝利を積み重ね続ける姿は、ある意味で〝不遇の名将〟とも呼べるかもしれない。

 それでも大谷の54号、山本の12勝&200奪三振という快挙や、ブルペンで活路を見いだそうとしている佐々木の存在が示すように、地区Vを決めたチームは確かな勢いを保っている。最優秀監督賞という肩書にかかわらず、ロバーツ監督が率いるドジャースが再びポストシーズンの頂点に立てるのか。ファンと有識者の視線は、次の「ロバーツ采配」と試合展開に集まりつつある。