レッズの若きスター選手、エリー・デラクルーズ内野手(23)が亡き姉に捧げるホームランを放った。1日(日本時間2日)のカブス戦に「3番・遊撃」で出場。6回に右翼へ打球速度180キロの豪快な12号2ランを叩き込んだ。デラクルーズはダイヤモンドを淡々と駆けると、本塁前で右手人さし指を天に向かって突き上げ、両手でハートマークをつくった。

 複数の米メディアによると、デラクルーズの姉・ジェネリスさんはかねて健康問題に悩まされ、前日に帰らぬ人となった。それでも23歳の遊撃手はフランコナ監督にチームを離脱せず、試合に出場し続けることを直訴。深い悲しみを胸にしまい込み、グラウンドで見事なパフォーマンスを発揮した。

 FOXスポーツなどは「彼はいつでもプレーできることを、とても誇りに思っている。それはすばらしい資質だ」というフランコナ監督の言葉を伝えた。デラクルーズはメディアの取材を拒否。レッズも本人の意向を尊重し、状況に関する詳細の開示を控えた。

 フランコナ監督は試合後「ゲームに勝つことにとても気を遣っているが、本当に大切なことが何なのかを思い出す」と、勝敗以上に尊いものに目を向けた上で「だから、今日は全員が彼のことを常に気にかけ、とにかく気を配っていた」とコメントした。

 昨季は25本塁打、67盗塁をマークした「赤い彗星」と称されるメジャー屈指の若きスター。自身節目のメジャー通算50号アーチは、姉への特別な思いが込められた一発だった。