阪神の育成1位ルーキー・工藤泰成投手(23=四国IL徳島)が6日の巨人戦(東京ドーム)に2番手として救援登板。必殺のワンポイント投球で急所を乗り切り、チームの3連勝に大きく貢献した。
「一番使いたいところでタイミングよく出番がまわってきた」と試合後の藤川球児監督(44)は、今年3月に支配下登録を締結したばかりの若武者への信頼を示した。
1―0と1点リードの6回二死一、三塁。チームの勝利だけでなく、先発・門別のプロ初勝利もかかったゲームの重要なターニングポイントだっただけに、並のルーキーには荷が重すぎる局面だ。それでも現役時代に当代一流の勝負師として鳴らした指揮官は「むしろ、ああいう場面を待っていたところもある」とまで言い切った。
対峙したのは5年総額15億円という大型契約で、ソフトバンクから巨人に加入したばかりの甲斐。それでも工藤は臆することなく150キロ台の直球を4つ続けカウント2―2まで追い込むと、最後は切れ味鋭い143キロのフォークで空振り三振を奪い3アウトチェンジ。マウンド上で勝利の雄たけびを上げたのは、年俸420万円の背番号24だった。
プロ野球を象徴するかのような〝超格差対決〟を制した工藤は「プレッシャーはあまりありませんでしたが、重要な場面だったので抑えたい気持ちが強かった」とこの日の投球を振り返る。「交代するときに門別が『抑えてくれ』って顔で訴えかけてきたので(笑い)」とジョークを交える余裕すら見せた。
徒手空拳の身ながら、自身の剛腕のみを信じて腕を振り続けるニューカマーは、自身が「並」のルーキーではないことをこの日も証明した。吹きあがるようなノビの豊かな剛速球は、藤川監督の代名詞であった「火の玉ストレート」という言葉すら彷彿させる。
(金額は推定)












